
バーチャル警備員、開発中
バーチャル警備員の開発が、2020年の実用化を目指して進んでいるそうです。
私は警備ロボットには大賛成で、まだ自分の現場にはいないので、早く来ないか心待ちにしています。
だが、バーチャル警備員、お前はだめだ。
ペッパーくんで、我々は悪夢を見ましたが、バーチャル警備員は下手をすると、もっと悪質かもしれません。
何が気に食わないかって、姿かたちを人に寄せてきたところです。(しかもイケメン)
警備ロボットはあくまで警備ロボットなので、人とリプレイスしようとするのは、やめていただきたい。
結局、完全に人と置き換わるほどの性能はないと思うので、何かあったら、我々リアル警備員が、駆けつけることになるのかと思います。
そして、バーチャルイケメン警備員の裏から飛び出てくるのは、警備のおっさん達です。
こいつは、警備員の詰所とつながっていて、お客さまから問い合わせがあった時には、我々がマイクで応答するそうです。
今流行りの、バーチャルユーチューバーみたいな感じになるのでしょうか。
ただ結局、マイクで話して埒が明かない時には、我々が飛び出ていくことになります。
イケメン警備員と話していたと思ったのに、警備のおっさんが出て来たら、お客さんはさぞびっくりするでしょう。
もしかしたら、失笑を買うかもしれません。
我々は仕事をしているだけなのに、失笑されたらたまったものじゃありません。
バーチャルイケメンなのに、中の人が出ていくことが前提なんて、ひどくないでしょうか。
しかも私は、その中の人なのです。
バーチャル警備員はパネルだ
バーチャル警備員は、パネルじゃないですか。
こんなパネル、不審者は素通りです。
酔っ払いの餌食です。
警備員が立っている意味は、「見せる警備」といって、外部に警備員の存在を周知して、トラブルを未然に防ぐことです。
パネルにそれができるのでしょうか。
ちなみに、バーチャル警備員は目配せができるそうで、それで不審者の行動を抑止するそうです。
パネルの目配せが、どれほど効果があるかは謎です。
不気味なだけではないでしょうか。
ちなみに、フルフェイスをかぶった人には、脱ぐように声をかけるそうです。
ただ、フルフェイスで建物に侵入してくる人は、たぶん相当ヤバい人なので、パネルの声かけには耳を貸さないと思います。
バーチャル警備員にも凄いところがあった
正直、粗大ごみ疑惑のあるバーチャル警備員ですが、ハッとしたこともありました。
顔認識技術で、お客さんの顔を覚えることができるそうです。
そして、次に来た時には、来館した旨を、担当者へ自動で電話連絡するそうです。
精度のほどは分かりませんが、これは正直凄いな、と思いました。
もしかすると、バーチャル警備員の本質は「顔認識機能付き自動電話機」なのかもしれません。
せっかく良い機能があるのだから、下手にイケメンの造形にすると、逆に無能な部分が悪目立ちして、損な気がするのですが、どうでしょうか。
まとめ
警備ロボットは、警備業界の人出不足を解消する、救世主です。
警備員とロボットが共存していく未来は、素敵だと思います。
ですが、バーチャル警備員とは、あまり共存したくありません。
何か本能的に受けつけないものがあります。
もしかすると、人の形をしているので、自分たちの仕事を奪う敵、と認識したのかもしれません。
私はロボットの専門家ではありませんので、詳細はよく分かりませんが、例えば、こんな感じのロボなら大歓迎です。

色々書きましたが、これはしがない一警備員のたわごとです。
仕事なので、もしバーチャル警備員が現場に来ても、中の人でもなんでもやろうとは、思っています。
